ワークアウト虎の巻

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HMBサプリの成分と効果を徹底解説!

HMBサプリを購入する時、サプリの中に入っている成分をどこまで理解しているでしょうか?「HMBサプリ飲めば筋肉がつくんでしょ?成分は気にしない」というのは勿体無い。

なぜ成分を理解しないと勿体無いか?それは、商品に含まれている成分の種類次第で、値段だけでなく期待できる効果も変わって来ます。つまり、無駄な出費の可能性あり。

HMBサプリにどんな成分が入っていて、どんな効果が期待できるのか?これを理解しておけば、購入するべきHMBサプリがわかり、結果、皆さんのカラダ作りがより良いものになるでしょう。

このページでは、HMBサプリに入っているいろんな成分について、専門的ではあるもののわかりやすい形で解説しています。これを読めば、必要としているHMBサプリが必ず見つかるでしょう。


サプリの主成分HMBとは一体何か?効果「筋肉の分解抑制」「筋肉の合成促進」のメカニズムは?

改めてHMBサプリの成分を整理すると、HMBサプリに含まれている成分は、大きく分けて「HMB」と「それ以外」の2種類あります。

まずHMBについて。「HMBとは何か?」は、いろんなサイトで解説がなされているので、ここでは詳細は割愛します。HMBというのは脂肪酸の一種で、人間のカラダが自分で生成できない必須アミノ酸のロイシンというものが、体内で代謝されてできるものです。

HMBという成分が、カラダにどんな作用をするかは、以下の論文に纏まっているので、簡単に要約します。

この論文の中に、HMBが人間の体内でどの様な作用があるかをまとめた図があり、それが「Suggested mechanisms for the favourable effects of HMB supplementation on skeletal muscle.」になります。
 

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出展:Suggested mechanisms for the favourable effects of HMB supplementation on skeletal muscle.

 

合計8つの作用が記載されていますが、筋肉への作用については以下の3つになります。

 

1.inhabits ubiquitin proteasome system(ユビキチンープロテアソーム系の阻害)
人間は、骨折などをしてしばらくそのまわりの筋肉を使わないと、筋肉が小さくなります。この様に、人間のカラダは、必要のない筋肉を分解してしまうのですが、それがこの「ubiquitin proteasome system」と言われるものです。HMBはこの働きを阻害し、結果筋肉の分解が抑制されるのです。
 
2.stimulates mTOR pathway(mTORシグナル伝達経路を刺激)
mTORとは「mechanistic Target of Rapamycin」の略で、タンパク質キナーゼという酵素の一種。HMBはこの酵素のシグナル伝達経路を刺激し、タンパク質合成を促進させます。
 
3.GHとIGF-1の増加
GH(Growth Hormone)は成長ホルモン、IGF-1はその成長ホルモンの刺激を受けて分泌される成長因子のこと。IGF-1が分泌されることでがタンパク質合成が促進され、かつタンパク質の分解も抑制されます。
 
 
そのほかにもコレステロール合成促進、サテライト細胞の増幅、など体の組織修復に効果が期待できる働きもありますが、筋肉に関する作用をまとめると「筋肉の分解を抑制」し、「筋肉の合成を促進」させる、この2つ。

何から摂取できるの?食事、プロテイン、BCAAでの摂取は効率的?

HMBは、サプリから取らなければいけないかというとそうではありません。ロイシンを含む食品を取れば、体内で代謝されてHMBが生成されます。

文部科学省によれば、ロイシンが多く含まれる食品は、以下の通り。乳製品や魚介類に多く含まれるそうです。

■100gあたりのロイシンの含有量

  1. カゼイン 8400mg
  2. 乾燥卵白 7300mg
  3. かずのこ/乾 7300mg
  4. 分離大豆たんぱく/塩分無調整タイプ 6900mg
  5. とびうお/煮干し 6400mg
  6. かつお節 5900mg
  7. かつお削り節 5900mg
  8. たたみいわし 5700mg
  9. ごまさば/さば節 5600mg
  10. とびうお/焼き干し 5500mg

文部科学省 食品成分ランキング



1位のカゼインは、牛乳を一定時間放置した時に下部に沈殿するもので、プロテインパウダー(カゼインプロテイン)の原料でもあります。

しかしながら、カゼインを沢山取れば、HMBサプリを取らなくていい、という風にはならないのがポイント。カゼインを100gとったとすると、ロイシンが8,400mgとれますが、HMBはこの20分の1しか取れません。つまり420mg。

HMBサプリだと錠剤で1日2,000mgもHMBが摂取できます。サプリの強みはここ。結局プロテインやBCAAからロイシンが効率的に摂取できたとしても、HMBはその5%程度しか摂れません。HMBはHMBサプリからとるのがもっとも効率的。

 

HMBサプリの意外なメリット「日本人に不足気味のカルシウムが取れる」

理想のカラダを求めてHMBサプリを購入するのが一般的ですが、実はこのサプリを飲めば意外なメリットがあります。それがカルシウム。

HMBサプリは殆どの場合、その主成分HMBはカルシウム(Ca)と結合して、HMBCaとして存在しています。成分表の名称に「HMBカルシウム含有加工食品」と記載があるのはそのためです。そしてサプリに含まれるカルシウムの分量は、HMBサプリの1日の摂取量の目安が3,000mgとした場合、分子量を考慮すると300mg以上がカルシウムになります。

300mgのカルシウムを摂取しようとすると、例えば牛乳を300ml以上飲まないとだめですが、タブレットでその分のカルシウムが取れるのは非常に嬉しいことです。

 

■カルシウムが多くとれる食品

  • 牛乳 コップ1杯(200g) 220mg
  • 小松菜 1/4束(70g) 119mg
  • ししゃも 3尾(45g) 149mg
  • 納豆 1パック(50g) 45mg

大切な栄養素カルシウム:農林水産省

特に日本人は、農林水産省も発表している通り、「慢性的なカルシウム不足」です。土地柄や食文化が影響しているものの、骨やカラダを作る栄養素として重要なミネラル分が副次的に取れるのであれば、HMBサプリは積極的にとるべきでしょう。

日本メーカの商品の特徴「サポート成分」筋トレやダイエットに効果的

HMBサプリのもう一つの成分、それがいわゆる「サポート成分」と言われるもの。HMBサプリには、HMBの効果を高めるためいろんな成分が含まれており、その成分の種類や量は商品ごとに異なります。

特に、日本国内のメーカーが出しているHMBサプリには、豊富なサポート成分が含まれています。私が調査した限り、主に以下の様な成分が含まれています。

 

■主なHMBサプリのサポート成分

  • クレアチン(筋トレパフォーマンス向上)
  • グルタミン(筋肉分解抑制)
  • アルギニン(脂肪代謝促進)
  • シトルリン(筋トレパフォーマンス向上)
  • オルニチン(持久力向上)


これらの成分は、体内でHMBと化学反応を起こす訳ではなく、筋トレのパフォーマンスを向上させたり、脂肪燃焼を促進したりする様なもの。それぞれ単体でサプリメント商品として売られている有名なものばかりです。

各商品には、上の様なサポート成分の一部が、独自の割合で含まれています。その分量が公開されている場合もありますが、サポート成分は基本的に分量は公開されていません。

一つだけ言えるのは、これらの成分は、あくまでサポートとして含まれているので、含有量が少ないということ。例えばクレアチンは、1日の適量は5g程度と言われています。一方で、HMBサプリからは1日1gも摂取できません。

HMBの効果をさらに向上させたいと思ったら、別で上のサポート成分のサプリを購入して、飲むことをおすすめします。

あなたに合ったサプリメントを!おすすめ比較ランキングはこちら

ここまで読んでくれた皆様は、HMBサプリに含まれる成分について理解をしたと思います。あとは自分にあった商品を探すだけ。

workout虎の巻では、今人気のHMBサプリを、価格や成分など5つのポイントで評価し、おすすめランキングを作成しました。あくまで中立的な立場で、事実に基づき「これはおすすめ!」「これはちょっとおすすめできない」という風に評価しています。

どんな成分が入っているものがいいか、ちゃんと確認できる商品ページも用意していますので、ぜひ以下のリンクからご覧ください。

 

以上!