ワークアウト虎の巻

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HMBサプリに脂肪燃焼効果はあるのか?その真意を探る!

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HMBサプリをダイエット目的で選んでいる人は多くいると思います。男性も女性も、社会人になると途端に運動しなくなり、筋肉量が減って脂肪が増えます。その結果基礎代謝が落ちてしまい、食事制限をしてもダイエットがなかなか成功しません。

そんな中、HMBサプリに出会った皆さんは、HMBサプリが筋肉量を増やすだけでなく、脂肪を減らす効果、つまり「脂肪燃焼効果」があるのでは?と思っているかもしれません。確かにいくつかの商品では、脂肪燃焼効果がある様な説明がされています。

結論、HMBという成分には、脂肪燃焼効果はありません。しかし、HMBサプリには脂肪燃焼効果が期待できる成分が含まれている商品があります。だから脂肪燃焼効果を謳っているのですが、さらに突っ込んで考えると、実は脂肪燃焼効果の期待される成分がHMBサプリに含まれていることで、脂肪燃焼効果がより高まることが期待されるのです。

このページでは、なぜHMBサプリが脂肪燃焼効果が期待できるのか、ということを詳しく説明します。ダイエットを目的としてHMBサプリを購入される方は、是非読んでください。

結論:HMBという成分には脂肪燃焼効果はない

「HMBはダイエットに効果的」という書き込みや記事をよく見かけます。workout虎の巻は、その真実を確認するために科学的な検証を行い、「HMBが間接的にダイエットに関与する」ことは説明できました。

そのメカニズムを再度説明すると、「HMBを摂取すると筋肉量が増え、基礎代謝が上がることでより多くのエネルギーが消費され、ダイエットにつながる」というもの。HMBが作用するのはあくまで筋肉であり、脂肪ではありません。

ですので、この検証をベースに考えると、HMBという成分が脂肪燃焼を直接的に促進させる効果はありません。もし「脂肪燃焼に効果あり」という記事を見つけた場合、慎重にその内容を確認してください。

サプリに含まれる、脂肪燃焼効果がある成分とは

ここでポイントなのが、「HMBサプリには、脂肪燃焼を促進させる「サポート成分」というものが含まれる場合がある」ということ。具体的には、「カプサイシン」「カルニチン」といった、脂肪に直接作用する成分が、今人気のHMBサプリに含まれています。

カルニチンはあまり聞き覚えがないかもしれませんが、この2つの成分がどのように脂肪に対して作用するか、見て見ましょう。

  • カプサイシン

唐辛子などに含まれる辛味成分としてあまりにも有名な成分。辛いものを食べると汗が出てきたりして「なんか痩せそう」と感じますが、実際、体の中でどのような反応を起こしているのでしょうか。

まずカプサイシンを摂取すると、人間の脳はカプサイシンの辛さによる刺激を、口腔内の温度上昇と勘違いし、冷却しようとして発汗すると言われています。この汗のかき方を専門用語で「味覚性発汗」と言いますが、辛いものを食べている時に汗が出るのは、カプサイシンが体内に吸収されて起こる現象ではありません。しかし、味覚性発汗のメカニズムの詳細は実はまだ解明されていません。

次にカプサイシンが小腸を通じて体内に吸収されると、血液を通じて脳と脊髄にある中枢神経を刺激します。中枢神経を刺激するとアドレナリンが分泌され、脂肪分解酵素であるリパーゼの分泌が活性化されます。

リパーゼは、脂肪細胞にある中性脂肪を「グリセリン」と「遊離脂肪酸」に分解し、遊離脂肪酸を血液中に放出します。これがカプサイシンによる脂肪燃焼のメカニズムになります。

 

なお、辛いものを食べて汗が出ても、それは体内の水分を放出しているだけで、脂肪燃焼とは直接関係がありません。

カプサイシンに関する情報:農林水産省



  • カルニチン

牛肉、豚肉、鶏肉など、肉類に多く含まれている「カルニチン(正確にはL-カルニチン)」という成分も、脂肪燃焼に関与します。人間のカラダにあるカルニチンの大半は食事からのものであるため、カルニチンの食事からの摂取が非常に重要になってきます。カルニチンの脂肪燃焼のメカニズムはどんなものなのでしょうか?

食事を通じて人間がカルニチンを摂取すると、体内にある「褐色脂肪細胞」という細胞を刺激し、カプサイシンと同様リパーゼの分泌を活性化させます。その結果、脂肪が分解され遊離脂肪酸が作られますが、カルニチンのすごいのはここから。

遊離脂肪酸がエネルギーとして代謝されるためには、細胞内にある「ミトコンドリア」という部位に運ばれなければなりません。通常、遊離脂肪酸は、そのままではミトコンドリアまで到達することができませんが、カルニチンは、この遊離脂肪酸をミトコンドリアまで運ぶことができます

以上が、カルニチンの脂肪に対する直接的作用のメカニズムです。

遊離脂肪酸の消費には筋トレなどの運動が不可欠

脂肪燃焼効果の期待できる「カプサイシン」「カルニチン」が含まれるHMBサプリを購入し、毎日摂取したとします。これらのサポート成分が脂肪を燃焼してくれるので、脂肪はどんどんと減っていく!と期待するのは大間違い。

理解しなければいけないのは、カプサイシンもカルニチンも、脂肪細胞にある中性脂肪を、遊離脂肪酸とグリセリンに分解するだけだということ。もっとも重要なのは、この遊離脂肪酸の消費です。

もし遊離脂肪酸が消費されず血中に残ったままだと、再度グリセリンとくっつきまた中性脂肪に戻ってしまいます。これでは分解した意味がありません。

この遊離脂肪酸を消費するためには、やはり運動が必要になって来ます。運動を通じて体に「エネルギーが必要だ」と認識してもらわない限り、遊離脂肪酸を消費できません。

HMBの効果を発揮させるためにも運動・トレーニングが必須ということは、workout虎の巻でなんども説明して来ましたが、カプサイシンやカルニチンなどの脂肪燃焼効果の期待できる成分についても、結局は同じことが言えます。

主成分で筋肉を増やして、サポート成分で脂肪を減らす、実はダイエットに最適なHMBサプリ

上で説明したサポート成分は、ご存知の通り、単体でサプリメントとして販売されています。街中のドラッグストアなどに行けば簡単に購入できるはず。ですが、例えばカプサイシンのサプリを飲んでも、その後に筋トレなどの運動をする人はほぼいないでしょう。なぜなら、カプサイシンのサプリの用法に「運動をしてください」とは書いていないからです。

ですが、先ほど言った通り、カプサイシンもカルニチンも、役割は「中性脂肪を遊離脂肪酸とグリセリンに分解」するだけ。一番重要な遊離脂肪酸の消費がなければ、結局また中性脂肪が出来上がり、ダイエットになりません。ですから、脂肪燃焼系と言われるサプリ単体でのダイエット効果は非常に限定的でしょう。

一方で、HMBサプリは、「筋トレ必須」。筋トレをしないと、筋肉に対するHMBの効果はほとんどありません。ということは、HMBに含まれている脂肪燃焼系のサポート成分の効果は、筋トレによって遊離脂肪酸が消費されるため、ダイエット効果は単体より期待できます。

以上より、HMBという「筋肉の分解抑制」と「筋肉の合成促進」が期待できる主成分と、「中性脂肪の分解」が期待できるサポート成分が含まれるHMBサプリは、実はダイエットに最適なサプリと言えるのではないでしょうか?

ダイエットに最適な最強サプリメントはこちらでチェック

脂肪燃焼効果が期待できるサポート成分の含まれているHMBサプリは、市販のHMBサプリの一部になります。何十種類とあるHMBサプリの中で見つけるのは至難の技ですよね。

workout虎の巻では、そんな皆さんのために、HMBサプリのおすすめ比較ランキングを作成しています。成分や価格だけでなく、いろんな観点でHMBサプリを評価していますので、是非チェックしてみてください。脂肪燃焼効果が期待できるサポート成分の含まれる商品もありますよ。

 

 

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