この講座では、ハイハイがどのようにしたら出来るようになるかについて
的を絞って書いていきます。
【オールアウトするために】
これからお話するトレーニングは、寝返りとお座りが完全に出来るようになってから行うようにしましょう。
・その理由
一般的には寝返りが可能な場合、身体能力に関して言えばハイハイもまた可能であるとされています。
逆に言えば、寝返りが出来ない場合はハイハイも出来ません。
ハイハイが出来なくてもつかまり立ちが出来る赤ん坊はよくいますが
寝返りが出来ないのにハイハイが出来る赤ん坊は存在しません。
もし出来たとしたら、寝返りは出来るけど必要性を感じないのでやっていないということです。
成長度合いがまだハイハイが出来るレベルに至っていないのに
練習させるのは無意味なので辞めましょう。
また、寝返りだけでなく、お座りも出来るようになってからハイハイの練習をさせましょう。お座りというのは「腰がしっかりと出来上がった証拠」です。お座りが出来ないうちにハイハイをさせてしまうと、最悪の場合腰を痛めることがあります。
あまりに幼い頃からのトレーニングは成長を阻害してしまうことになりかねませんので、気をつけましょう。
・寝返りが出来る
・お座りが出来る
以上の2点が出来るようになったら、いよいよワークアウト実践編です。
実践編
1、股関節の稼働域を広げよう
ハイハイが出来るためには稼働域(柔軟性)は欠かせない要素です。ハイハイに必要なだけ足の筋肉が既についていても、十分に足を広げ、伸ばすことが出来なければ、せっかくの筋肉が力を発揮出来ません。
力を発揮できる場所が短いと、その分必要な力が大きくなるという理屈です。
赤ん坊は自分の股関節がどれだけ広がるかについて知りませんし、興味もありません。そこで、大人が一歩手助けしてやることが成長のきっかけになります。
お風呂に入っているとき、180度開脚させてやりましょう。
赤ん坊の関節は柔らかいですが、万が一怪我などしないように
嫌がってないか、痛がってないかなど様子を見ながらゆっくりと行います。「自分の体がこんな風に動かせるんだ」ということを知ると、自ずと普段の身のこなし方も変わってきます。
なぜお風呂かと言いますと、お風呂の温度で関節が温まっているため、怪我をしにくい環境であり、また、稼働域を強制的に制限してしまう、オムツを履いていない環境でもあるからです。
*稼働域とは?
www.weblio.jp/content/関節可動域
2、背中に筋肉があることを意識しよう
ハイハイという動作の中で、自分で自分の身体を支え、引っ張るには背中の筋肉が不可欠です。しかし、当たり前ですが赤ん坊にはそんなことわかりません。
背中の筋肉を意識し、そこだけピンポイントで使えるのが私たちトレーニーですが、赤ん坊は背中の筋肉の存在すら知りません。
なので、最終的には背中の筋肉を使えるようになることが目的ですが
まずは背中に筋肉があることを意識させてあげましょう。
もっと言えば、自分の背面には背中があるということを意識させてあげましょう。
具体的には、広背筋と肩甲骨周りを優しくマッサージしてあげるだけです。何度も触っているうちに、今触られている後ろのモノは自分のモノだと気が付き、意識の片隅におくようになります。
そして、必要な時にそれを思いだし、試していくうちに
上手に背中の筋肉が使えるようになります。
すると、余裕が生まれ、足を動かすことに集中できたり、手足を連動させて動かすことに注力することが出来るようになるといった寸法です。
赤ん坊の背中の神経系を目覚めさせていきましょう。
最後にまとめ!
寝返りとお座りが出来るのにハイハイ出来ない赤ん坊は
股関節の稼働域を広げるためにお風呂で開脚してやったり
背中に筋肉があることを意識させるために、広背筋と肩甲骨周りをマッサージしてあげましょう。
以上!