ラケット破壊の衝動を抑えきれない錦織圭
yahooニュースを見てたらこんな記事を見つけた。要約すると「錦織は試合中キレてラケットを破壊する。」という記事。
苦しみながらも初の日韓エース対決を制したが、ファンや関係者から苦言が相次いだのが試合中のラケット破壊だ。3日に地上波でも中継された“衝撃シーン”は波紋を呼んだ。錦織に再発防止策はあるのか。
錦織ラケット破壊 修造も苦言 | 2017/6/5(月) 18:51 - Yahoo!ニュース
「物を大切にしましょう」なんてことは流石に錦織自身も知っているはず。
じゃあ、知っていてそれを守らない錦織は悪人なのか?
検証していきましょう。
朝まで徹底討論!ラケット破壊の錦織は悪人なのか?
プロはラケットをほぼ使い捨てにする
ラケット職人なるものがいて、一本一本を手作業で長時間かけて作っており、プロの選手はその一本を手に馴染むまで長時間かけて使いこむ。
とかならラケットを破壊するのはよろしくありませんが、基本的にプロのラケットは使い捨てみたいなものです。
トッププロで年間約50~100本前後のラケットを消費。1試合においては約10本前後のラケットを持ち込んでいます。
専属のグリップを巻く人なんかもいて、「この人が巻いたグリップじゃないと掌にしっくりフィットしねえ!」なんてこともあるようです。
基本的にプロのラケットは極限まで性能を際立たせているので、その分消耗も早いです。
しかし大きな試合で勝った時の賞金はラケットを数千本買えるくらいの額ですし、ラケットのメーカーとしては、「たとえ叩き折ってもいいので、とにかく決勝まで進んでラケットの宣伝をしてくれー!」って思ってるかもしれません。
ラケットを折って気持ちを発散させて勝てるのであれば、金銭的、そしてビジネス的には圧倒的にプラスといえます。
極限の戦いである
「物を大切にしましょう、ラケットを折るなんてのは褒められた行為ではありません。」
そんなことは錦織もわかっています。
もし錦織がマリオテニスをしていて、ミスするたびにコントローラーを破壊するのなら、本当によくありませんが、そんな次元ではありません。
1試合の勝ち負けで数千万の賞金の多寡が決まり、数万人の応援や期待、希望を胸に背負って戦うというのは我々には想像出来ないプレッシャーがあります。
さらに言えば、スポーツの試合というのは善悪のモラルを競う場ではないということ。
モラルやマナー、常識なんてのは人が争いなく、滞りなく過ごすために作られたルールなわけで、スポーツと言う名の戦争においては当てはまらないと自分は思います。
しかしラケットを破壊する行為自体は悪いことである。
そして、決して見ていて気分の良いものではない。